チバニアン盗掘現場 地球では過去何回も北極と南極の地磁気の逆転が起きたことが知られている。そのたびに氷河期などの気象変動が起きたとの説もある。その最後の地磁気逆転現象が起きたのは約78.1万年前とされ、その境界は2人の地球物理学者、松山基範とベルナール・ブリュンヌの名前からMatuyama/Brunhes境界(M-B境界)と呼ばれる。現在~約78.1万年前まではブリュンヌ期(正磁極)、約78.1~約258万年前までを松山期(逆磁極)と呼ぶ。 房総半島の中央、千葉県市原市を流れる養老川河岸の崖も、約78.1万年前の地球最後の地磁気逆転の痕跡が残る貴重な崖だ。その崖に露出する約78.1万前の地層が、新生代・第四紀・更新世の前期更新世と中期更新世のGSSP(国際境界模式層・点)に認められれば、その時代から約12.6万年前までが「チバニアン(千葉の時代)」と命名されることになるが、その地質学上の国