三重県鳥羽市の答志島沖で14日、黄金色をしたヒラメが小型底引き網にかかった。「とても珍しい」と15日に鳥羽水族館に引き渡され、展示水槽に入れられた。 答志漁港の北約3キロの漁場で操業していた漁師の山下孝貴さん(31)が14日正午ごろ、漁船に網を引き揚げ見つけた。「旬のヒラメを狙っていたが、見た瞬間びっくりした。表も裏も白いカレイは見たことがあるけど、こんな色は」。一緒に乗り込んだ漁師歴40年以上の父親も「こんなのは初めて」と驚いたという。 裏は普通のヒラメと同じ白。体長約70センチ、重さ4キロで大きいという。 鳥羽水族館によると、黄金色っぽいヒラメは以前も持ち込まれ、水槽に入れておくうちに本来の黒っぽい色に変化したという。魚類担当飼育員は「ヒラメは一定程度、体色を変化させることができるが、これだけ黄色が強いのは、生まれながらか、成長途中で黒い色素が欠けたのではないか」と推測する。