太平洋沿岸のカツオ漁が今季も不漁続きだ。 3月から初ガツオのシーズンを迎えたが、水揚げ量が伸びず、和歌山県では恒例イベントが中止になった。アジア諸国などによる大量捕獲が原因とみられ、国内の各漁業団体が資源管理を担う国際機関に漁獲規制を求める行動を始めた。 ◆廃業の危機 「昨季もひどかったが、今季もさっぱり。漁の主役がこの状態では、廃業する漁師も出るかもしれん」 小型漁船の両側にさおを設置してカツオを釣る「引き縄漁」の最大拠点、和歌山県串本町にある和歌山東漁協。河田洋・業務部長は、競りにかかるカツオの少なさに顔を曇らせた。 脂ののった秋の戻りガツオに対し、春の初ガツオは身が引き締まっているのが特徴だ。 だが、県内の漁獲高はここ10年で10分の1程度に減り、2015年は過去最低の148トンに。「ケンケンかつお」のブランド名で知られる同県すさみ町は今年、「来場者に提供するカツオが確保できない」と
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