長谷雄草紙（はせおぞうし）は、平安初期の文人・紀長谷雄にまつわる日本の絵巻物である。紙本著色、1巻で詞絵とも5段。縦29.6cm、横1001.9cm[1]。永青文庫蔵、重要文化財。鎌倉から南北朝時代頃の作か。この物語の基本構造は、民間説話の笑い話「鼻高扇」と一致しており、元は優れた貴族の滑稽譚として成立したと見られる。物語の成立は鎌倉末まで遡ると考えられ、その短く平明な話の筋は後のお伽草紙の萌芽を示している。 紀長谷雄と朱雀門の鬼の双六勝負 双六の名手でもある長谷雄のもとに、ある夕暮れに妙な男が現れて双六の勝負を申し込んだ。長谷雄は怪しみながらも、勝負を受けて立った。勝負の場として長谷雄が連れて来られたのは平安京の朱雀門であり、男は何の足がかりもなく門をするすると昇り、昇れずにいた長谷雄を担ぎ上げて楼上に昇った。この男こそ、朱雀門の鬼が化けた姿であった。 長谷雄は勝負に全財産を賭け、鬼は絶

■　大河ドラマ「平清盛」 2012年01月08日から始まった「平清盛」に双六が登場した。 双六は前作「江」でも登場したし、作品ＯＰにサイコロが登場するほどなので、もしかしたらＮＨＫの大河ドラマ関係者の中に好きな人がいるのかもしれない。 ここで言う双六は当然、盤双六のこと。 盤双六とは、飛鳥時代にはすでに日本に伝来していた盤上遊戯。 遊び方はいくつもあるが、そのうち「本双六」は現代のバックギャモンとほぼ同じルールで、二個のサイコロを振って合計十五個の駒をゴールに進めていく。 ルールは盤双六の中でも「本双六」と呼ばれるもの。 遊び方はこちらにまとめました。よろしければご覧下さい。 関連記事：盤双六のルール『本双六』 ■　盤双六の基礎知識 今は廃れてしまったが、盤雙六はかつて、碁盤、将棋盤、双六盤を併せて三面というほど代表的な室内遊戯だった。 そもそも古くは「双六」といえば盤双六のことを指した。