イタリアの古代ローマ都市ポンペイ付近で発掘された馬車(2021年2月27日、ポンペイ考古学公園提供)。(c)AFP PHOTO / POMPEII ARCHAELOGICAL PARK / HANDOUT 【2月28日 AFP】イタリア南部の古代ローマ都市ポンペイ(Pompeii)の近くで、装飾を施した馬車が「ほぼ完全な形で」発掘された。ポンペイ考古学公園(Archaeological Park of Pompeii)が27日、発表した。国内では「類がない」発見だという。 出土した馬車は四輪のもので、厩舎(きゅうしゃ)に面したポルチコ(柱で支えられた屋根つきの玄関)で見つかった。厩舎からは2018年に馬3頭の骨が発掘され、うち1頭は馬具を装着した状態だった。 考古学公園は「儀礼で用いられた四輪馬車が、鉄の部品や、手の込んだ青銅やスズの装飾物、石化した木の残骸、有機物(縄から花飾りまで)の痕