奈良市にある国内最大の円形の古墳で、盾のような形で裏面に精緻な文様がある大型の鏡が初めて見つかりました。 波打つような形をした長大な剣も合わせて出土し、専門家は当時の技術力の高さや古墳の埋葬のあり方を考えるうえで貴重な資料になると注目しています。 鏡や剣が見つかったのは、4世紀後半に造られ、丸い形の「円墳」としては国内最大の奈良市の富雄丸山古墳です。 古墳には埋葬施設が2つ確認されていて、奈良市教育委員会が去年10月から古墳の端に突き出た部分の埋葬施設を発掘したところ、ひつぎを覆っていた粘土の中から青銅の鏡と鉄の剣が見つかりました。 このうち、鏡は長さが60センチ余り、幅が30センチほどで、上部が丸みを帯びた盾のような形をしています。 表面は光を反射するように磨かれていて、裏の面には円形に配置した神や獣の像やのこぎりの歯のような線などの精緻な文様があしらわれていました。 また、中央部にひも