バーレーンにやって来た。ここを訪れるのは、今回で都合4度目。個人的な経験で言えば、旧ユーゴスラビア、ドイツに次いで、人生で3番目に多く訪れた国が、この人口約70万の中東の島国だったりする。さすがに去年もワールドカップ(W杯)アジア3次予選と最終予選でも来ているので、目新しさなどあったものではない。心情的には、出稼ぎで入国してくる人々のそれと、あまり変わるところはない。定宿にしているホテルのフロントにも、すっかり顔を覚えられたようで「また、いらしたんですね!」という、笑顔ともあきれ顔ともつかぬ表情でチェックインの手続きをしてくれた。 アジアカップ予選の組み合わせが決まった時「またバーレーンかよ!」と思ったのは、おそらく私だけではなかったはずだ。思えば2004年のアテネ五輪最終予選以降、アジアでの戦いでバーレーンと手合わせする機会は一気に増えた。ひとつには、ここ数年で彼らが急速に力をつけ、世