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  • 2012年4月29日(日): 星野智幸 言ってしまえばよかったのに日記

    人間は、出来事に物語を付けずに受け取ることはできない。その物語は、個々人の内面とブレンドされて、幾通りも作られていく。人の数だけ、物語は存在する。 表現をする者は、物語を排して、できるだけ、起きていることをナマで捉え、そのまま提示したいとあがく。それが不可能であることは承知のうえで、全身全霊であがく。 『あもーる あもれいら 第3部 サマークリスマスのかげで』は、起きていることをギリギリまでナマに近い形で捉えきった、奇跡のような作品である。舞台は、問題を抱えている親や家庭の子どもたちが預けられる保育園。困難な境遇であるほど、色づけされる物語は濃くなり、より悲劇の定型に近づいていく。だから、なおさら、ナマの形で提示するのは難しい。にもかかわらず、岡村淳さんは、ナマに限りなく近づいた。

    kuirou
    kuirou 2012/05/02
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