研究室で作業をする宮崎徹教授。東京大学で(2021年7月30日撮影)。(c)AFPBB News/Yoko Akiyoshi 【8月22日 AFPBB News】ネコ、チーター、トラ、ライオン──多くのネコ科の動物は腎臓を悪くして死を迎える。もし、それを阻止できるのなら? 寿命を飛躍的に延ばす可能性のある研究が東京大学(University of Tokyo)で行われている。 研究は獣医師ではなく、もともとは臨床医であった宮崎徹(Toru Miyazaki)氏が率いている。「命は命」なのでネコの薬を作ることに違和感はないと語る。 東京大学教授(免疫学)の宮崎氏は、ネコが腎臓病になるのは、体内で不要なものを掃除するのに要となるたんぱく質が先天的に働かないからだと突き止めた。 そのたんぱく質自体が掃除をするわけではないが、不要物にくっつき、マクロファージという不要なものを食べる細胞に、自分と一