ヒトを含め、多くの哺乳類のオスの睾丸(精巣)は、陰嚢(いんのう)という入れ物に入っていて身体の外部へ出されている。これは体温によって睾丸の温度が上がらないようにしているからだが、最近、日本の研究グループが精子がなぜ高温で作られなくなるのかという謎に迫る研究成果を発表した。 高温で精子が作られにくくなるメカニズムとは 梅雨入りして暑く湿度も高くなるが、男性諸氏にとって股間にぶら下がっている睾丸が気になる季節でもある。ヒトの陰嚢にシワがあるのは、ちょうど空冷エンジンの冷却フィンのように熱を放出しやすくするためだ。また陰嚢は、気温が低くなると収縮し、高くなると遅緩膨張して温度調節をしている。 ヒトの場合、睾丸が入った陰嚢の温度は、身体の奥の体温より摂氏2度から6度ほど低い。睾丸が陰嚢に格納されず体内に残ったままだったり、静脈瘤などによって陰嚢の冷却がうまくいかず、睾丸の温度が上がると精子を作る機
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