タダで画質を高める方法を紹介する本企画。前回は読者それぞれの環境に合わせて、テレビの持つ画質力を引き出すべく、各テレビメーカーが標準的に用意している調整項目について、基礎知識と具体的な調整方法を紹介した。 前回の記事をご覧頂けた方は、高画質の定義、映像調整の必要性、各調整項目がどのような意味を持つかなどについて、おおまかにご理解頂けたのではないだろうか。 今回は一歩進めて、より詳細な設定項目を紹介していきたい。フルHDのテレビを購入したら必ずチェックすべきポイントから、好みの画を作るための基礎知識、システムトータルで高画質を引き出す応用知識まで多岐に渡るが、どれも”タダ”でできるものばかりなので、ぜひ試してみて欲しい。 ■実はフルHDではない? 「オーバースキャン」に注意せよ テレビを選ぶ際、1,920x1,080の「フルHD」に惹かれるユーザーは多いだろう。ブルーレイやデジタル放送のハイ
PlayStation 4 Proの登場とともに,PS4にHDR(High Dynamic Range)映像出力が解禁され,その効果のほどが話題になった。残念ながら,ブラインドテストでもあまり見分けがつかない人は多く,むしろ「輝度の拡張されたHDRだから明るいはず」と思い込んだ人が軒並み間違えるという結果を招くに至ってしまっている(関連記事)。すべてのゲームがそうというわけではないのだが,一番HDRに積極的に対応しているようなゲームで実際にはHDR映像は暗かったのだ(関連記事)。 なぜ,HDRモードにされた画面は暗くなったのだろうか? なぜ,ダイナミックレンジが広くて色鮮やかとされていたHDRが冴えない表示になっているのだろうか? HDR関連では国内の第一人者といえるシリコンスタジオ川瀬正樹氏にそのあたりについて聞いてみた。すると,「HDRの画面がSDRよりも暗くなるのは,実は正しい」のだ
今回のテーマ:動画撮影の機能を持つカメラやスマホを見ると、「720p」「1080i」「1080/60p」といった数字で説明されている。これは動画撮影の能力を示しているのだが、今回はこの数字の意味を解き明かす。 最近のデジカメは、コンパクトも一眼レフも当たり前のように高画質の動画像が撮影できるようになった。カタログ(最近ではネットで見るのが当たり前になりつつあるが……)では、どれだけきれいな画像を撮影できるかを、「720p」だとか「1080i」、あるいは「1080/60p」といった数字とアルファベットで表現している。これは一体何だろうか。 こうした動画像の規格は、かつてのアナログテレビ時代の規格を“引きずって”いる。画像の細かさである解像度は画像が縦に何ピクセル並ぶかで示すし、動きのなめらかさのほうは1秒間に何コマ撮影または表示するかで表現する。縦横ではなく、縦だけで解像度を示すのは、アナロ
【西川善司】あなたのHDMIが正しく接続されていない可能性 ライター:西川善司 西川善司 / グラフィックス技術と大画面とMAZDA RX-7を愛するジャーナリスト (善)後不覚blog:http://www.z-z-z.jp/blog/ HDMI。FBIとCIAが何の略だったかあまり知られていないように,HDMIが「High-Definition Multimedia Interface」の略であることも,あまり知られていません。だからときどき,PC専門メディアでも「HDMIインターフェース」なんていう「頭痛が痛い」的な誤記が見受けられますが,今回取り上げる話題は別にそういうことではないんです。 今や,HDMI出力端子が用意されたビデオ出力機器はまったく珍しくなくなった。写真は「Xbox 360 Elite」 今やHDMIは,ゲーマーにとっても,PCユーザーにとっても無縁ではないキーワー
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