私は普段、インターネットメディアで医療担当の記者をしている。 先日、そんな自分が初めてコロナに感染したという体験記を書いたところ、そこで少しだけ触れた「イタリアンでバイトをしている」という部分がやけに注目されてしまった。 なぜ、ベテラン記者がまったく分野の違う飲食業界でバイトをしているのか、それほど生活に困っているのか、と心配もされた。 でも心配ご無用。私はこのバイトを始めて、大袈裟ではなく人生が面白くなってきている(もちろん副収入ができたことも嬉しいわけだが)。 私自身がそんな日々を覚えておきたいので、ここにちょこちょこ書き留めてみる。 いきなりオーナーシェフに呑みに誘われるきっかけは新型コロナの第7波がピークを迎えかけていた7月終わりの休日の午後のことだった。 近所で散歩中、通りかかったことはあるけれど、入ったことのないイタリアンの店の前に置かれている立て看板のメニューを見ていると、開
![医療記者、イタリアンレストランでバイトを始める|岩永直子](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0e084538796a59f494e022e346af2800e2a50cde/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F104333592%2Frectangle_large_type_2_9547cb20eb047691d3a2f8518517f7eb.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)