毎年暑い時期になると、大学時代に仏教学の教授(若い頃にインドでジャイナ教の師に弟子入りしたり、パチプロで生計を立てていた時期があったりなど、なかなか波乱万丈な半生をお持ちでした)から聞いた、インドのマンゴーの話を思い出します。 教授曰く、当時は売られている水すら「腹を下す」と信用できなかった為、喉が乾いたらジュース代わりにいつもマンゴーを買って水分補給をしていたようなのですが、そそられたのはその表現。 水を張ったたらいの中に小ぶりなマンゴーがぷかぷか浮かんでいるのを、適当に指さして一個5円くらいで購入し、持参したナイフで手早く皮を剥いてかぶりつき、ぬるいけれども濃厚に甘くて瑞々しい果汁によって喉を潤した…のだそうですが、日本のお店では味わえそうにないワイルドな快感が容易に想像できて、授業そっちのけでうっとりしたのを覚えています(←何しろ約八年近く前に聞いたお話ですので、もしかしたら聞き違い