熊本市が新型コロナウイルスの感染源を特定できていなかった感染者の3グループについて、ウイルスが海外から関東や関西、福岡を経由してもたらされた可能性が高いことが29日、分かった。同日までに国立感染症研究所(感染研、東京)が、詳しい調査結果を市に伝えた。 市内で感染確認した39人のうち、感染源を追えないのは12人。このうちの3人を含む約20人の検体を感染研に送り、ゲノム(全遺伝情報)解析を依頼。ウイルス特有の遺伝子配列が一致する度合いなどを調べた。 第1グループは、4月11日に陽性が判明した男性医師(死亡)ら計11人。医師の同居家族、医師が利用した飲食店の従業員、受診した医療機関の看護師、乗車したタクシーの運転手らが含まれる。 第2グループは、3月25日に感染を確認した無職男性(死亡)ら計5人。うち4人は市内の温浴施設を利用していた。 第3グループは、3月29日に陽性が確定した自営業男性(退院