政府の「教育再生実行会議」が、いじめと体罰問題に関する提言をまとめ、安倍晋三首相に提出した。道徳を正式な教科にすることや、いじめ生徒への懲戒にも踏み込んだ内容を評価したい。 一方、体罰問題については、やる気のある教員の手足まで縛ることのないよう、慎重に検討を重ねてほしい。 提言はまず、学校や教員によって充実度にばらつきがあった「道徳」について、「他者への思いやりや規範意識を育むよう」新たな枠組みで教科化することを求めた。実現を急いでもらいたい。道徳が正式の教科ではない現状こそ、異常なのだといえる。 いじめに向き合うため、学校や教育委員会には警察などとの連携協力態勢の整備を求め、重大な事案には第三者的機関が解決を図るとした。学校を「悪(あ)しき聖域」としないため、重要な提言だ。 深刻ないじめの被害者を守るため、加害児童・生徒を出席停止にする措置の活用など、毅然(きぜん)とした対応も求めている
「戦場のメリークリスマス」「愛のコリーダ」などで知られる映画監督の大島渚(おおしま・なぎさ)さんが15日午後3時25分、肺炎のため神奈川県藤沢市の病院で死去した。80歳。葬儀の日取りは未定。喪主は、女優で妻の小山明子(こやま・あきこ、本名・大島明子)さん。体調を崩して年末に入院していた。 京大法学部を卒業後、松竹大船撮影所に入社。昭和34年に監督デビューした。翌年発表の「青春残酷物語」が日本映画監督協会新人賞を受賞するなど松竹ヌーベルバーグの旗手として活躍。36年の退社後は、独立プロの創造社を設立して「絞死刑」など社会派作品を相次いで発表した。 51年公開の「愛のコリーダ」は過激な性描写が話題に。53年には「愛の亡霊」でカンヌ国際映画祭最優秀監督賞。58年の「戦場のメリークリスマス」など話題作を次々に発表し、国際的な評価を獲得した。平成8年、「御法度」の製作発表後に脳梗塞(こうそく)で倒れ
1993年3月、米ロサンゼルスで行われたアカデミー賞の授賞式で、オスカー像を持つ石岡瑛子さん(右)(AP) 世界的なアートデザイナーで映画や舞台衣装、ポスターなどを手掛けた石岡瑛子(いしおか・えいこ)さんが21日、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内で死去した。73歳だった。 1961年に東京芸術大学を卒業後、資生堂に入社。70年に退社後、デザイン事務所を設立。大阪万博のオープニングポスターやパルコの広告などを手掛けた。 80年代から拠点をニューヨークに移し、活躍。ジャズ・トランペッターのマイルス・デイビスさんのアルバムパッケージのデザインでは、87年に日本人女性初のグラミー賞を受賞した。 舞台、映画では俳優とその役柄を緻密に計算した衣装デザインが高く評価され、93年にはフランシス・コッポラ監督の映画「ドラキュラ」でアカデミー賞衣装デザイン賞を獲得した。トニー賞最優秀舞台デザイン賞、カンヌ国
【シンガポール=青木伸行】シンガポールのリー・クアンユー元首相は最近、日本を“反面教師”に、少子化に対処するため、移民を受け入れ続ける必要があるとの考えを明らかにした。 シンガポール紙ストレーツ・タイムズなどによると、同氏は今月初め、小学校で開かれた夕食会の席上、少子化に対処し人口の増加を図ることが「最大の課題だ」と強調。出生率は低下傾向にあり「移民に頼らざるを得ない」と語った。 そして、日本を引き合いに出し「日本は移民を望んでおらず、日本人が集まる均質社会だ」と指摘。このため「日本は人口減少の代償を払っており、若年人口の減少で、自動車やコンピューターなどの商品の売り上げが落ち込んでいる」と述べた。 そのうえで、移民を受け入れないことによる日本の人口減少と経済の低迷は「日本が選択した結果であり、同じ決断をする余裕はシンガポールにはない」と断言した。 少子化の問題をめぐっては、同氏の長男のリ
デンマークの人気雑貨チェーン店「タイガー」が関西に上陸する。タイガーは食器や文房具を10クローネ(1クローネ=15円)から20クローネの低価格で販売する、いわば「100円ショップ」で、6月をめどにアジア初となる店舗を開業。日本では、若い女性を中心にスウェーデンが発祥の家具大手イケアやカジュアル衣料チェーンのヘネス&マウリッツ(H&M)が人気で、タイガーも北欧の“100均”として旋風を巻き起こしそうだ。 タイガーは、デンマークをはじめ欧州9カ国に計86店舗を展開。グラスやマグカップなどの食器、文房具やキャンドル、時計、花瓶から食品まで取り扱いアイテムは約7千点。いずれも色鮮やかで、おしゃれなデザインが人気だ。 タイガーの魅力は、何と言っても「価格」。デンマークでは10クローネを中心に20クローネ、50クローネなどアイテムによって4~5の価格帯を設定しており、店を訪れる人のほとんどが商品を購入
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