理化学研究所は19日、STAP細胞の有無を確かめるため進めてきた検証実験を打ち切ると発表した。来年3月末を期限に検証チームが実験に取り組んでいたが、「STAP現象を再現できない」と結論付けた。チームとは別に、小保方晴子研究員(31)が行った実験でもSTAP細胞は作製できず、存在を確認できないままSTAP細胞の検証作業が終了する。 検証実験チームの相沢慎一リーダーや、STAP細胞論文の共著者だった丹羽仁史副リーダーらが東京都内で記者会見した。小保方氏は会見に出席しなかった。 小保方氏らが1月末、英科学誌ネイチャーに発表したSTAP細胞の論文は、マウスのリンパ球を弱酸性液に浸すだけで、さまざまな細胞に変化する能力を持つSTAP細胞になるとしていた。 理研の調査委員会は、論文の画像データを小保方氏が捏造(ねつぞう)、改ざんしたと認定。論文は7月に撤回されたが、4月に発足した丹羽氏らの検証チ