新型コロナがパンデミックに至る前から、社会心理は強く感染を恐れる緊張状態にあった。感染を避けたいという気持ちの強さは、外国人に対するネガティブな態度と関連していた。日常生活で外国人と関わる機会の多さは、外国人全般に対する態度のネガティブさを緩和していた。 大阪大学大学院人間科学研究科の大学院生の山縣芽生さん(博士後期課程2年生)、寺口司 招へい研究員、三浦麻子 教授の研究グループは、新型コロナ感染禍の日本社会と心理を広範な観点から捉えるために、2020年1月から継続して一般市民を対象としたパネル調査を実施しています。このたび「パンデミック前期」(パンデミックに陥る前の時期)と位置づけうる同年3月上旬までの3回の調査データにもとづく分析をまとめた成果が論文として公刊されました。さらに、これらのデータを含むパネル調査全体の主要項目の平均値の推移(現時点では2021年5月下旬の第13波まで)のグ
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