ウクライナ、いや世界中が、昨年10月に始まったロシア軍のウクライナ東部アウジーウカ攻略戦に気を取られている間、ロシア軍は同じ東部でより小規模な攻撃を開始した。対象はアウジーウカから南へ30kmほど離れたノボミハイリウカ村だった。 ロシア軍はアウジーウカを占領した今年4月半ばに、ノボミハイリウカも占領した。ロシア軍が出した損害は、数字の単純な比較ならもちろんアウジーウカのほうが大きいが、戦闘の規模を考慮に入れるとノボミハイリウカでの損害は同じくらい激しいものだった。 推定にはばらつきもあるが、ロシア軍はアウジーウカ攻略戦で人員を4万人超、車両を1000両超失った可能性がある。4万人超のうち、約3分の1が死亡し、約3分の2が負傷したと考えられる。 ウクライナ軍のドローン(無人機)操縦士、コールサイン「Kriegsforscher(クリークスフォルシャー)」によれば、ロシア軍はノボミハイリウカ方