大阪南港野鳥園の人工干潟に飛来した鳥を小学生らが観察していた=12日午前、大阪市住之江区、筋野健太撮影干潟に立てた杭の上にとまるミサゴ=大阪南港野鳥園提供鳴き声が美しく、「日本三鳴鳥」に数えられるオオルリ=大阪南港野鳥園提供環境省のレッドリストで絶滅の危険が増大している種に指定されているツクシガモ=大阪南港野鳥園提供 【川田惇史】大阪湾岸にある野鳥の楽園が廃止の危機にある。大阪市住之江区の市立大阪南港野鳥園。渡り鳥の貴重なオアシスだが、橋下徹市長の行財政改革で市は予算カットを決定。専門家らが存続を訴えている。 1983年開設の野鳥園は広さ19.3ヘクタール。湾岸開発で失われる干潟の保存運動を受け、市が埋め立て地・咲洲(さきしま)に三つの人工干潟と湿地を整備した。入場無料で年間来場者は10万人超。市が園の運営を委託するNPO法人の観察指導員4人が野鳥の解説をし、小学校などの野外学習先