先日、新薬の薬価算定の3つのルートのお話をしました。 参考:新医薬品の価格はどうやって決まるの?薬価算定制度における3つの道筋 今日はケーススタディということで、最近話題の超高額薬ゾルゲンスマの「薬価の中身」を見ていきたいと思います。 併せてこの「薬価が決まるまでの軌跡と揉め事」についても少し触れてみたいと思います! 薬価算定はどのルート? 先日の復習になりますが、薬価算定には類似薬が存在する場合の「類似薬比較方式Ⅰ,Ⅱ」、そのカテゴリーで初めてとなる場合の「原価計算方式」があるとご説明させて頂きました。 当然、新規性の高い薬剤でそのカテゴリーの先陣を切る、原価計算方式で算定される薬剤のほうが高くつく「可能性」が高いです。 では、約1億7,000万円という超高額の薬価が付いたゾルゲンスマは、画期的な新薬ということで、類似薬がないので、原価計算方式で算定されたのでは?と思われましたか? 実は