日本は毎年同じことが繰り返される、きわめて安定した国である。カレンダー商戦においてもしかり。今年も“あのカレンダー”が安定した人気を誇っている。しかも今年はついに、人気ナンバー1に輝いたというではないか──。 ロシア紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」は、驚きをもってそう報じる。 還暦をとうに過ぎてなおテストステロンみなぎる一人の男が、氷上を駆け、水を滴らせ、仔犬と戯れ、そして射抜くような目でこちらを見つめる。一分の隙もない礼服姿で現れたかと思えば、翌月は上半身もあらわに分厚い胸筋を見せつける。スーツも迷彩服も柔道着もジーンズも同じくらい似合う国家元首なんて、この世の中に、彼をおいて他にいるだろうか?