僕たちはいま、かつてない苦難の時代を迎えています。予想もしていなかった災厄と、グローバリゼーションという新たな世界の襲来。僕らはどのように生き延びていくことができるのか。そういう困難な課題に直面しています。 背中を丸めてただ見ないですませようという選択もあるでしょう。犯人を捜し出し、吊し上げることで鬱憤を晴らす人もいるでしょう。それで何もかもが過ぎ去り、ふたたびあの暖かな日差しが戻ってくるのなら、それでもかまわない。 でもあの晴れた午後は、もう決して戻ってこないのです。 だったらいま、僕らはやるべきことは何か。 それは僕らの「これから」を、今こそ探し求めること。 その探し求める過程を大切にし、つねに探し求めてやまないこと。 企業社会が元気だった高度経済成長時代のように、もうそこには答はありません。だれも「安定した人生」のような答は用意してくれていないのです。 しかし僕らは、過去のできごとか