SQL のトランザクションとは、簡単に言ってしまえば、複数の SQL 文によるデータ更新を1つの処理としてまとめてデータベースに反映させることです。 例えば、預金の振替処理を考えると、 (1) 口座Aから1万円を引き落とす(残高が減る)、 (2) 口座Bに1万円を振り込む(残高が増える)、 という処理があり、2つの UPDATE 文を実行する必要があります。 あるいは売上伝票の入力を考えると、 (3) 伝票ヘッダ(顧客情報、売上日時など)の入力 (4) 明細行(商品名、単価、個数など)の入力 というように、複数のテーブルに INSERT 文を実行する必要があります。 いずれの場合も、その一部だけがデータベースに反映されると、一時的にせよ、データベース全体としてデータが不整合な状態になりますが、トランザクションの機能を使えば、これらの処理を同時に実行することができます。 PostgreSQL