「日本円の紙くず化」を日銀は絶対に止められない…植田総裁の「YCCの柔軟化」がもたらす悲惨な結末 インフレ再加速で日本経済は崩壊する 回収されていく外国のお金(ドルなど)と、ばらまかれ続ける日本のお金(円)では、どちらに希少価値が出てくるかは明らかだ。モノやサービスと同様、供給過多になれば、値段、価値は下落する。これが今後の円下落の最大原因となろう。 現在マーケットで話題になるのは日米金利差であるが、今後はこの「回収されているお金」と「ばらまかれ続けるお金」の差が、より重要な要因になると思っている。 インフレ制御能力を失った日銀が「円の紙くず化」を招く かつて同じようにインフレに苦しんだ時期がある。1979年、止まらぬインフレに業を煮やしたかつてのFRB議長のポール・ボルカー氏は金利ではなく、マネーサプライの量を政策目標に換えた。 ボルカーのサタデイ・ナイトスペシャル(ボルカーショック)と