テレビドラマ「古畑任三郎」「眠狂四郎」など、正統派の二枚目からコミカルな役まで幅広い演技で親しまれた俳優の田村正和(たむら・まさかず)さんが4月3日午後4時20分、心不全のため東京都港区の病院で死去したことが18日分かった。77歳。京都市出身。葬儀・告別式は親族で行った。喪主は妻和枝(かずえ)さん。 往年の映画スター阪東妻三郎の三男。兄の田村高広さん(故人)、弟の田村亮さんも俳優という芸能一家に育った。1961年に映画「永遠の人」(木下恵介監督)で本格デビュー。松竹の若手スターとして人気を集めた。 フリーとなってからはテレビを中心に活躍。時代劇「眠狂四郎」「鳴門秘帖」などクールなヒーローを得意としたが、80年代以降はドラマ「うちの子にかぎって…」「パパはニュースキャスター」などのコミカルな役にも演技の幅を広げて親しまれた。