前回:【ボードゲーム批評】『カタン』と交渉:貧しい島と富める島【盤面は語る(第1回)】 『カルカソンヌ』は僕が最も好きなボードゲームの1つだ。そのせいか、どうもAmazonレビュー等とは若干ゲー厶に対する認識が異なる。恐らくはやり込んだからだと信じつつ、今回は『カルカソンヌ』について批評していこう。 まず、『カルカソンヌ』のルールについて一言で言えば、このゲームはタイルを置いて城や道を作るゲームだ。城や道に「ミープル」と呼ばれる駒を置くことで、それらが完成した時に得点を得られる。1つの城や道に複数のプレイヤーのミープルが置かれていた場合、最も多く駒を置いていた人に得点が入る(同数なら全員に入る)。 『カルカソンヌ』で大事なのは「草原」というルールで、ゲーム終了時まで得点を出さないが、草原にミープルが置かれていれば終了時に草原区域内にある完成した城につき得点がもらえる(これも城と同じように最