第4回 日大アメフット部危険タックル問題が浮き彫りにしたこと 2018.07.06更新 先月からの続きを楽しみにしていただいていた読者には申し訳ないが、今月は特別寄稿として、日大アメフット部危険タックル問題について書く。 5月6日に行われた関西学院大学との定期戦で、日大の選手が、ホイッスルが鳴らされたあとにもかかわらず相手の死角となる背後からタックルを行った。ルールを逸脱し、ともすれば大けがにつながりかねないこのタックルが問題視されてから、約2ヵ月が経過した。SNSによる拡散を機にマスメディアは挙ってこの問題を報道し、巷間に流布するに至った。 問題発覚当初からしばらくは、加熱し続けるその報道ぶりにやや辟易としながらも事の成り行きを追いかけていたのだが、登場人物のあまりにお粗末な対応にほとほと呆れ、小さくない憤りも伴って、次々と湧いてくる他罰的な感情を抑えられずにいた。 事の詳細はこれまでに