新型コロナ禍にウクライナ情勢、世界的な物価高騰など、今は誰が首相をやっても難しい時代だ。岸田文雄首相はお気の毒だと同情する。しかし乱世なのだから、もっと機動的に政策を打たなければならない。 岸田政権は全ての分野においてやることが遅すぎる。打つ手も小さい。政治家として判断していかなければならないのに、官僚の話を聞きすぎている。 岸田政権はマイナスばかり 安倍晋三元首相は安定した経済状況をつくり出した。第2次政権ではあまり使わなかったが、第1次政権からの信念だった「戦後レジームからの脱却」を確実に実現した。安全保障法制はその一例だ。首相になって何をしたいのかが明確だった。 岸田氏はどうか。政権発足から1年たったが、首相になることだけが目的だったのではないかと思ってしまう。安倍氏の後を引き継いだ菅義偉前首相は仕事師だった。政権は約1年1カ月と短命だったが、成果を聞かれたら携帯電話料金の引き下げや