◆みなさん、さようなら。ブログ連載から降ります。 かつて「出版業界原稿料の最低水準」と揶揄された『週刊K』(匿名希望)が創刊当時「原稿料4000円」を打ち出したとき、ライターたちは「ついにここまで来たか」と絶句、悶絶、昏倒したもんであります。「フリーライター=ビンボー」という図式は、こうした異様な低価格の原稿料によるところが大きい。 おわかりでしょうか。AFPBBの原稿料はこの『週刊K』を4分の1以下も下回るという、これはもう、プリントメディアの常識がまったく通用しないパラダイム変換的低価格なのです。これでは執筆という労働への正当な対価としての「原稿料」と呼べるかどうかすら怪しい。「おこづかい」と言ったほうがいいのではありますまいか。 「AFPBB」というフランスの通信社が運営するウェブマガジンに連載されていた烏賀陽弘道さんの音楽コラムより。執筆は毎週1回、3ヶ月更新の契約でスタートしたも