仲谷鳰先生のデビュー作『やがて君になる』を描かれた心境や裏話、果てはガールズラブ作品に対する想いまで、『やがて君になる』の魅力を百合づくしでお送りします! ■「百合」を描いている自覚はありませんでした ───「やがて君になる」を描かれたきっかけはどのようなものでしたか? 仲谷鳰(なかたに にお)(以下、仲谷):元々、同人で女の子同士の話を多く描いていたところ、「百合を描く人」と周りから思われていたところがあるみたいなんです。でも自分では、恋愛を描いているつもりがなかったので、これは百合と言っていいのかなと思っていました。なので「一度思いっきり百合の恋愛モノを描いてみよう」と考えていた時期に、編集さんから声をかけていただいたのがきっかけです。 担当編集:キスまでしてるのに、百合を描いている実感が無かったっていうのは、最初その話を聞いた時驚きました(笑)。 仲谷:言われて見ればそういうのも描い