◇「人を診る」がん治療 胃がん手術の世界的権威として知られる兵庫医科大(兵庫県西宮市)の笹子三津留・上部消化管外科主任教授(61)のもとには、執刀を望む患者が後を絶たず、時には海外からも訪れる。よりよい手術法を追究する傍ら、EBM(科学的根拠に基づいた医療)や患者への告知でも先駆的な取り組みをしてきた。日本人の2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで死ぬ時代。「がんを診る」医師はどうあるべきかを聞いた。【須田桃子、写真・長谷川直亮】 ◇手術のコツ、若者に伝えたい --07年に長年在籍した国立がんセンター(現国立がん研究センター)中央病院を辞め、兵庫医科大に移ったのはなぜですか。 ◆56歳で副院長になり、管理業務に携わるようになって、会議漬けになりました。残された時間に何をしたいかと考えたとき、答えは臨床に戻り、若い人に技術を伝えていくことでした。今は診療に集中でき、年間約140件の手術を
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