今日は「インターネット時代のレファレンス」ということで、お話しします。レファレンスサービスをこれから日本の中で展開し定着させていくためにものの考え方が重要だと思います。 今、図書館に対して非常に関心と期待も高まっている。反面、図書館はもう要らないんじゃないかという声もないわけではない。インターネット以前の、パソコン通信を使った、専用回線を使ったオンラインデータベースの時代にもそういう話はありました。コンピュータを使って一発で検索できれば、それでいいんだと。 しかし、日本の図書館がそれ以降、全くダメになったかと言うと、必ずしもそうではなくて――まあ格差は広がりつつありますけれども――それなりに展開してきた。ただ日本の場合はですね、このところ寂しい話が非常に多くて、一つはレファレンスの件数が軒並み減っている。それから来館者が減っている。貸出は若干伸びているところもありますが…。 ところが外国の