2022年の上半期に読んだ本から10冊選んでみます。フィクションから5冊、ノンフィクションから5冊。読み終えた本は70冊ほどでいつも通りですが、面白そうな本が次々とあらわれるので、買うペースだけが早まっています。 真ん中の本が分厚いなー フィクション リチャード・パワーズ『黄金虫変奏曲』(訳・森慎一郎、若島正、みすず書房) リチャード・パワーズの第3長編が邦訳されたとなれば、読まずにいられない。今年のゴールデンウイークはこの本のことばかり考えていた。音楽、分子遺伝学、図書館学の語彙を駆使した文章が素晴らしい。一文一文を味わいながら、気長に読むのがいい。 kinob5.hatenablog.com アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(訳・小野田和子、早川書房) 『火星の人』の著者の最新作は、主人公が目覚めるところからはじまる。どこにいるのかもわからないが、実験をしてみるとそ