外国人と日本語教師がチェック 「何をしなければいけないのか」が分かる 「手帳」なのか「本」なのか 「小難しい」言葉の代名詞ともいえる「お役所言葉」を、市民にとって、もっとやさしくしたい。そんな市長の鶴の一声で、若手や外国人職員が中心に「やさしい日本語推進プロジェクト」を立ち上げた神戸市。慣例や葛藤……役所内でさまざまな「つぶやき」が漏れるなか、ようやく、「やさしい」資料の土台ができました。完成後、「私の常識が崩れそう……」と日本人職員が思わずつぶやいた内容とは。 削りに削った文書 神戸市役所のやさしい日本語推進チームは、まず、外国人職員から、役所とのコミュニケーションで困った経験を聞き取りました。 外国人職員の話によると、まだ日本語が苦手だった留学時代、役所から届く「恐怖の通知文」があったとのこと。それは「国民健康保険・国民年金」のお知らせでした。 「学校で習わない日本語ばかり」で「長々し