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  • ひび割れた日常 - 胎盤とバースデーケーキ | ウェブマガジン「あき地」

    コロナによって世界は一変した。これから、「復興」「回復」が急ピッチで進むだろう。 だが、我々は元に戻れるのか。また可能だとして、かつての日常を取り戻すことが、当に正しいことなのか。コロナ後の生き方、社会のあり方を問う、3人によるリレーエッセイ。(第24回:伊藤亜紗/ 9月9日執筆) 腐敗と聞いて思い出したのは、自分の胎盤である。 出産というと一般には赤ん坊を産むことだと理解されているが、実際には、産むのは赤ん坊だけではない。赤ん坊の誕生から遅れること数十分、「後産」というものがあり、それまで赤ん坊と母体をつないでいた胎盤を外に出すのである。後産の前にはちゃんと陣痛もある。 すべての分娩を終え、異様な興奮と限界値を超えた全身の筋肉痛に悶えていると、ベテランの助産師さんが銀色のバットを持って楽しそうに近づいてきた。「巨大なハンバーグみたいでしょ?」バットの中を覗きこむと、直径二〇センチくらい

    ひび割れた日常 - 胎盤とバースデーケーキ | ウェブマガジン「あき地」
    kuro_ayu
    kuro_ayu 2020/08/21
    “盲導犬も義足も「自分の一部でありながら自分ではない存在」である。重要なのは、二人がともに、それが自分のところに来るまでの訓練や製造の歴史に強い関心を持っていたこと。そして、そうした来歴を尊重する...”
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