雲仙普賢岳のふもと、長崎県雲仙市の山中でメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設が進む。仙台市の小さな不動産会社が遊休地約2万3千平方メートルを使い、総出力1900キロワットの太陽光パネルを設置し、稼働が始まれば、すべての電気を九州電力に販売する。 だが、メガソーラー建設は一時、頓挫しかけた。 不動産会社は昨年からメガソーラー事業に本格参入したばかり。用地や施工業者を探していたところ、コンサルタント会社を通じ、福岡市に本社を置く「ロハス電力」を紹介された。 不動産会社は昨年9月、総工費7億円でメガソーラー建設をロハス社と契約し、前金として10~11月に2億円を支払った。 当時、ロハス社は「エネルギー革命」をうたい文句に、太陽光発電に取り組んでいた。「脱原発」「再生可能エネルギー普及」の世論を追い風に、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。 だが、実態は寒いものだった。ロハス社の創業者の代表(32