「フリムン」―。方言で「愚か者」という意味で使われることがある言葉だが、「フリムン」と呼ばれることも辞さず、ひたむきに「これ、聞いていいですか?」と取材対象に迫るのが私、八重山日報の里永雄一朗だ。フリムン里永、今回は石垣島で講演した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員に、ふだん聞く機会が少ない安全保障の考え方について、とことん迫ってみた。 「すいません。質問したいことがいくつかあるんですけど」 1日夜、私は講演終了後の赤嶺氏に声を掛けた。赤嶺氏は講演の疲れを見せることもなく、柔和な表情で取材に応じてくれた。 ―軍事大国の中国や米国を考えると、「軍縮」というのは非現実的じゃないですか。 国連のグテーレス事務総長が「軍縮」を唱え、マレーシアのマハティール首相が「米中はいいかげん、けんかを止めろ」と言っている。憲法9条を生かした外交がある。 ―具体的には。軍事力がないと対話にも応じないと思うが。 まず日