「釣りキチ三平」など自然と人間をテーマにした作品で知られる漫画家の矢口高雄さんが、今月20日、すい臓がんのため東京都内の病院で亡くなりました。81歳でした。 矢口さんは秋田県横手市出身で、地元の高校を卒業後、銀行員を経て、昭和45年に30歳を過ぎて漫画家としてデビューしました。 昭和48年に発表した「幻の怪蛇バチヘビ」は、みずからも見たとする蛇に似た未知の生物ツチノコにまつわる話を描き、ツチノコブームの火付け役になりました。 同じ年に連載が始まった「釣りキチ三平」は、主人公の三平が美しい自然の中で、さまざまな魚を釣り上げようと奮闘する物語が人気になり、全国に釣りブームを巻き起こして大ヒットしました。 自然と人間をテーマにした作品を描き続け、昭和51年には「マタギ」で日本漫画家協会賞大賞を受賞しています。 矢口さんは、ふるさとの横手市にできた「横手市増田まんが美術館」に作品の原画を寄贈したほ