電池で駆動する小型ルーター「モバイルルーター」の新製品が相次ぎ発売されている。米アップル製のタブレット型端末「iPad」、さらにAndroid端末をはじめとするスマートフォンの人気に火がつき、外出先で高速通信を利用したいというニーズが高まっているからだ。 モバイルルーターは、「SIMカ ード」と呼ぶ契約者情報を記録したICカードを、ルーター本体に接続して利用する。無線LANモジュールを搭載するスマートフォンやノートパソコン、タブレット型端末などは、モバイルルーターと無線LAN通信を行い、通信事業者のネットワークを経由してインターネットに接続する仕組みである(図)。 iPadやAndroid端末など主にコンシューマー向け端末での利用が進むモバイルルーターだが、「企業ユーザーからも、利用したいという問い合わせは多い」と、NTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)の小林忠男社長は話す。
![iPadで勢いづくモバイルルーター](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)