今までは,<H1>(見出し),<EM>(強調)といった文書中である役割をもつ要素にスタイルを指定した。ここでは“スタイルを適用する範囲”を示し,ほかの役割を持たない HTML の要素を導入する。 <DIV> と <SPAN> は文書中での役割をもたない,ただ“範囲を指定する”だけの要素である。したがって,いずれも“ここから~ここまで”の形で使われる。 ここで“文書中での役割をもたない”というのは,たとえば <UL> はくくった範囲に“箇条書きである”という“役割”を与えるが,<DIV> と <SPAN> は決まった役割を与えない。 <DIV> と <SPAN> は,スタイルシートの範囲指定のほかに,ある範囲が“何語で書かれているか”を示すのにも用いられる。