連載第1回で、大手通信事業者とのトリプルプレイベースの競争が既に全国レベルで現実のものとなりつつあることを見てきた。以下では、こうした競争のあり方に影響を与え得る要因について考えていきたい。 第一に、有料放送サービスの成長鈍化である。有料放送市場(除くNHK)は2006年度末に加入世帯数が約1,300万に到達、引き続き拡大トレンドを維持しているものの、足許は拡大のペースは着実に減速傾向にある。我が国の有料放送サービスの世帯普及率は約2割と、欧米諸国の世帯普及率と比しても低い水準に留まっており潜在的に大きな成長余地が残されているとの見方が一般的であるが、足元の状況はこうした見方の妥当性に疑問を投げかけているとも言える。BS放送についても、足許、既存民放事業者の採算の好転が進む中、2011年以降の新規割当(最大7周波数)に伴い、視聴可能チャンネル数の増加、海外メディア・コンテンツ事業者も含め様
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