2011年のベストセラーに、サッカー選手の長谷部誠さんによる『心を整える。——勝利をたぐり寄せるための56の習慣』がありました。また、この年のベストセラーには、同じくサッカー選手の長友佑都さんによる『日本男児』もランクインしていました(トーハン調べ)。このようなスポーツ選手、あるいは監督による著作は、書店の新刊や「よく売れている本」の棚によくみることができます。 これらは単なる有名人のエッセイだと考えるべきでしょうか。確かにその側面もかなりあるとは思いますが、たとえばサッカー選手だけをみても、長谷部さんの『心を整える。』、長友さんの2012年の著作『上昇思考——幸せを感じるために大切なこと』、女子サッカーでは澤穂希さんの『夢をかなえる。——思いを実現させるための64のアプローチ』、丸山桂里奈さんの『逆転力——マイナスをプラスにかえる力』など、啓発的なタイトルが並んでいるといえます。 スポー
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