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ブックマーク / president.jp (13)

  • 東大の助教を辞め、5年任期の教員に…シジュウカラにすべてを捧げる「小鳥博士」の壮大すぎる野望 「僕は、シジュウカラという動物を世界で一番見てるんで」

    「鳥の言葉」の解読に成功した若手研究者がいる。京都大学白眉センター特定助教の鈴木俊貴さんは、10年かけてシジュウカラの鳴き声を集め、鳥が言葉を話すことを突き詰めた。「僕は、シジュウカラという動物を世界で一番見てるんで」と話す鈴木さんの生態を、フリーライターの川内イオさんが取材した――。 世界で初めて鳥の言葉を解明した男 「今、ヂヂヂヂッて鳴いたでしょ。シジュウカラが集まれって言ってます。向こうに何羽か残ってるから、こっちに来てって呼んでますね」 「今、ヒヒヒって聞こえました? あれはコガラが『タカが来た』と言ってます。それを聞いて、シジュウカラも藪やぶのなかに逃げたでしょ。日語と英語でダイレクトに会話しているような感じで、ほかの鳥の言葉も理解してるんです」 某日、まだ雪が残る軽井沢の森のなかを、京都大学白眉はくびセンター特定助教の鈴木俊貴とともに歩いた。シジュウカラの研究を通して、世界で

    東大の助教を辞め、5年任期の教員に…シジュウカラにすべてを捧げる「小鳥博士」の壮大すぎる野望 「僕は、シジュウカラという動物を世界で一番見てるんで」
  • 「自閉症は津軽弁を話さない」この謎に挑んだ心理学者が痛感したこと それは「タメ語と丁寧語」に似ている

    自閉症の子どもは津軽弁を話さない。そんなの一言をきっかけに、心理学者の松敏治氏はことばと心の謎の解明に乗り出した。松氏は「最初は軽い気持ちで調べていたが、にまとめるまで十数年がかかった。現場の人々の経験や感覚に目を向けることの大切さを痛感した」という――。 「ことばと心の謎」に迫る研究のきっかけ ある日、町の乳幼児健診から帰ってきた心理士のが、ビールを飲みながら「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないよねぇ)」と言ってきました。 障害児心理を研究する私は、「それは自閉症(自閉スペクトラム症:ASD)の独特の話し方のせいだよ」と初めは静かに説明してやりました。しかしは、話し方とかではなく方言を話さないのだと譲りません。 やり取りするうちに喧嘩になり2、3日は口を利いてくれませんでした。こちらも長年、その道の研究職であるつもりでしたから、たとえでもこんな意見は聞き捨て

    「自閉症は津軽弁を話さない」この謎に挑んだ心理学者が痛感したこと それは「タメ語と丁寧語」に似ている
  • 「シャブ山シャブ子」を信じてはいけない | プレジデントオンライン

    テレビドラマ『相棒』に登場した薬物依存症の女性キャラクター「シャブ山シャブ子」が話題を集めている。迫真の演技という評価も多いが、国立精神・神経医療研究センターの松俊彦医師は「啓発運動が繰り返してきた間違ったイメージを再現しており、物の薬物依存症者とは異なる。差別を助長する恐れがある」と指摘する――。 複数の医療関係者から「あのシーン、ヤバいよ」と連絡 この数日間、ネット上で「シャブ山シャブ子」なる奇妙な名前が話題となっています。これは、11月7日放送のテレビ朝日系ドラマ『相棒 Season17』の第4話に登場した中年女性の名前です。 その女性は、番組終盤、忽然と白昼の公園にあらわれ、手にしたハンマーでいきなり刑事を撲殺したのです。殺害後に奇声をあげて高笑いをする姿はあまりにも異様で、多くの視聴者に強烈なインパクトを与えました。 その後、警察の取調室で、その中年女性は場違いかつ年齢不相応

    「シャブ山シャブ子」を信じてはいけない | プレジデントオンライン
  • 「リッツ」「オレオ」を手放したヤマザキビスケットに勝算はあるのか?

    ライセンス契約解消で売上高の4割が消滅 山崎製パンの子会社、ヤマザキ・ナビスコの米モンデリーズ・インターナショナルとの技術や商標に関するライセンス契約が8月末で終了した。これに伴い、ヤマザキ・ナビスコは9月1日から商号をヤマザキビスケットに変更。クラッカーの「リッツ」「プレミアム」、クッキーの「オレオ」「チップスアホイ」などの製造を8月末日、残余在庫の販売は11月末日までに終える。このライセンス契約終了により、1970年の提携から46年続いたヤマザキ・ナビスコの「ナビスコ」ブランドは幕を閉じた。 2016年2月、山崎製パンが「リッツ」「オレオ」の製造・販売を終了すると発表すると、「リッツ、オレオがなくなる?」「ヤマザキナビスコカップはどうなる?」といった悲鳴に似た声がネット上であがるほど、日の消費者に馴染みのある「ナビスコ」ブランド。なかでも「リッツ」「オレオ」など主力4商品の年間売上高

    「リッツ」「オレオ」を手放したヤマザキビスケットに勝算はあるのか?
  • なぜ「バター不足」が繰り返されるのか

    牛乳の「計画経済」が輸入を制限している バター不足が続いている。不足しているなら、輸入すればいいと思うかもしれない。しかし日は酪農家を保護するという名目で、バターの輸入を制限している。解決のためには、日の農業のあり方を根から問い直す必要がある。 バターの国内消費はこの数年7万~8万トンで安定している。一方、国内生産は減少傾向で14年度には6.1万トンに落ち込んだ。不足分は輸入に頼るしかないが、関税が高く、政府の国家貿易品になっている。 乳製品の関税率(二次税率)は、従量税と従価税の組み合わせになっている。従価税換算ではバターが360%、脱脂粉乳が218%で、フレッシュチーズの29.8%、プロセスチーズの40%に比べても非常に高い。店頭で輸入のバターをみかけないのはこのためだ。 なぜバターが保護されているのか。それは輸入品の価格が国産バターの約3分の1と安く、品質での差別化は困難だから

    なぜ「バター不足」が繰り返されるのか
  • 『「幸せ」の経済学』橘木俊詔著

    のおかずが好きなものだったり、休日にプールで泳いだり、珍しくベイスターズの完封勝ちを見たりしたとき、私はこの上ない幸福を感じる。全く同感と賛同してくれる人は少ないだろう。 何を幸福と思うかは人によって違う。幸せ感は、来とことんパーソナルなものだ。 しかし一方で、国や地域、年齢などのセグメントで幸福感の傾向をさぐることには意味がある。自分は幸せだと思う人の割合が高い国のあり方を検討すれば、自国の税制や経済政策を考える参考になるだろう。 書は幸せの指標について豊富なデータを示しながら、わかりやすく解説している。 第3章「最高に幸せな国」で紹介されるデンマークは、多くの調査で幸福度世界1位とされることが多い。カギは高い福祉サービスにあるが、もちろん福祉はタダではなく、税負担の裏返しだ。高福祉高負担の国が数ある中、デンマークの幸福度が高いのは何故なのだろうか。3つに要約してみよう。 (1)

    『「幸せ」の経済学』橘木俊詔著
  • 「スポーツ」はいつから自己啓発になったか-1-

    2011年のベストセラーに、サッカー選手の長谷部誠さんによる『心を整える。——勝利をたぐり寄せるための56の習慣』がありました。また、この年のベストセラーには、同じくサッカー選手の長友佑都さんによる『日男児』もランクインしていました(トーハン調べ)。このようなスポーツ選手、あるいは監督による著作は、書店の新刊や「よく売れている」の棚によくみることができます。 これらは単なる有名人のエッセイだと考えるべきでしょうか。確かにその側面もかなりあるとは思いますが、たとえばサッカー選手だけをみても、長谷部さんの『心を整える。』、長友さんの2012年の著作『上昇思考——幸せを感じるために大切なこと』、女子サッカーでは澤穂希さんの『夢をかなえる。——思いを実現させるための64のアプローチ』、丸山桂里奈さんの『逆転力——マイナスをプラスにかえる力』など、啓発的なタイトルが並んでいるといえます。 スポー

    「スポーツ」はいつから自己啓発になったか-1-
  • 「就活の語られ方」はどう変わったのか-2-

    就職対策は非常に多くのものがあります。拙著『自己啓発の時代』では、1980年代以降の自己分析を扱う対策に焦点を絞って分析したのですが、調べた限りではそれだけでも700点以上刊行されていました。そのためかなり焦点を絞って対策をピックアップする必要があるのですが、今回考えたいのは、2010年代の社会・経済・言論の変化がどう対策書に反映されているかということですので、近年刊行された就職対策をとりあげるのがいいでしょう。 ピックアップの基準は2つです。第一が、書籍のタイトルに「就活」もしくは「就職活動」という言葉を含むこと。第二が、「○○年度版」という言葉を含まないこと。第二点目については、就職対策の多くが、内容をあまり改訂することなく、「○○年度版」の数字だけを入れ替えて毎年刊行されていることによります。そのため、この種の対策をみても、2010年代の社会・経済・言論の変化の反映を観察

    「就活の語られ方」はどう変わったのか-2-
  • 33歳、無収入、職場はアフリカ

    バッタ博士、前野ウルド浩太郎。サハラ砂漠の国・モーリタニアで働く33歳。カネはない。安定した将来の約束はない。だが、研究への情熱がある。バッタへの愛がある。ピンチはアイデアで乗り越える。厳しい環境下で働くすべての戦士たちに捧げる「サバイバルのためのひと工夫」、連載開始。 取り返しのつかない生活を送っています 私は雪国・秋田育ちにも関わらず、灼熱のサハラ砂漠でバッタを執拗に追いかけ回すことを生業にしている男です。一般に博士号を取得した研究者は、就職が決まるまでポスドク(ポスト・ドクター)と呼ばれる1、2年程度の任期付の職を転々としながらいつなぎます。私もポスドクです。政府が2年間の任期で若手研究者を外国に派遣する制度を利用し、このアフリカ滞在中の成果を引っさげて、安定した給料が得られる常勤の昆虫学者になる可能性に賭けました。モーリタニアの国土は日の3倍で日人の民間人が私一人だけという孤

    33歳、無収入、職場はアフリカ
  • 自己啓発書が描く現代の「ライフコース」-3-

    【前回までのあらすじ】20代は無限の可能性があるが、分岐点でもある。恋愛の時期だが、結婚はまだ先だ――と「20代」は語っている。では、「今の若者としての20代」は、自己啓発書の中でどう語られているのか。 TOPIC-3 若者論・階層論としての自己啓発書 今回の対象書籍を見ながら興味深いと思ったのは、20代論はしばしば現代若者論の容貌を見せるということです。「年代」における若者の語られ方は非常に単純で、「現代の若者は不甲斐ない、ダメだ」というパターンでほぼ占められます。たとえば以下のようです。 「いまの若者は叱られることに弱い」(川北20、52p) 「20代の多くが大志を抱かず、自分の将来を『そこそこでいい』と思っている」(大塚20、80p) 「現代の若者は無理を嫌い、率先して無理してみようとはほとんど考えないと思います」(井上20、120p) 具体的なトピックとしては、若者の人間関係の

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  • 有能秘書が見抜く「信用できない人」 服装、話し方、仕事ぶり……

    一流の秘書は、自分のボスに会わせるべき人、会わせないほうがいい人を的確に見分ける鑑識眼を持っている。服装や話し方、発言の妥当性、仕事ぶり……。ボスをトラブルから守るために秘書たちが蓄積してきたテクニックとは? 目の前の人が怪しいと見抜くプロのノウハウ これまでの人生で、一度も人にだまされることなく、一人前のビジネスパーソンに成長した人は少ないだろう。だまされれば、たいていは大金を失うことになる。下手をすれば周囲から同類だと疑いの目で見られる。だから、できるだけ早い機会に、できれば初対面で、目の前にいる人が信用できるか、信用できないかを見分けたいと思うのは当然である。 自分のボスに、信用できない人を会わせたら、たちまちにして、プロではないと評価される人たちがいる。企業トップや政治家の秘書である。彼らは信用できない人を見分けるノウハウを持っているに違いない。そこで、元外資系エグゼクティブの秘書

    有能秘書が見抜く「信用できない人」 服装、話し方、仕事ぶり……
  • 労働契約 -就業規則を信じてはいけない

    転職が決まったものの、前の会社の就業規則に「自己都合退職は予定日の1カ月以上前に申し出ること」と定められていたため、すぐ辞められずに困ったという話を聞いたことはないだろうか。 就業規則を盾にされると、決まりだから仕方がないと納得してしまう人もいるだろう。しかし、騙されてはいけない。民法には、期間の定めがない労働契約の場合、退職の通知をしてから2週間で契約を解除できる旨が定められている(民法第627条第1項)。就業規則にどう書かれていても、辞表を出して14日経てば辞められるのだ。 ただ、労働者は入社時に就業規則を確認しているはず。当事者間で同意があったのに、なぜ就業規則を無視できるのだろうか。労務問題に詳しい向井蘭弁護士は次のように解説する。 「就業規則は会社側が一方的につくるルール。そのため法律に違反しないことはもちろん、合理的でなくてはいけないという要件が労働契約法に定められています。入

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  • 衝撃ルポ「働く富裕層vs働く貧困層」のアフター5

    いまや日アメリカに次ぐ富裕層大国なのだ。その一方で貧困に苦しむ人も急増。彼ら富裕層貧困層の実態を追ってみる。 都内にある豪華な会員制の都市型リゾートホテル。最高級のロイヤルスイートの会員権の価格は約3000万円以上もする。しかし、すでに会員の枠は一杯で空きを待っている人も多い。ホテルの施設内に入れるのは会員とその招待客だけという機密性が人気の的で、「事前に予約しておくと、誰にも会わずに地下駐車場からダイレクトに部屋へ行けるのです」と利用者の一人が教えてくれた。 週末ともなると、地下の駐車場には3000万円は下らないフェラーリがずらりと並ぶ。会員は芸能人や企業のオーナーたち。そんな会員男性の一人はベンツだけでなんと数十台を所有し、さらにフェラーリをはじめとする高級外車を数十台ほど持っている。そして、都心のビルの駐車場一フロアを借り切り、その費用だけで月に100万円単位のお金を払っている

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