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ブックマーク / bunshun.jp (7)

  • ナチスはなぜ大量のカードゲームを生み出した? 戦争前夜に作られた“60枚中10枚がヒトラーのカルタ”には「動物愛好家の総統」という読み札も | 文春オンライン

    しかし、悪評にも理由はあります。作は同年イギリスで発生した「ソールスベリー毒殺事件」という実在の化学テロをテーマにしており、イギリス政府はこの事件の実行犯がロシア軍の諜報員だったと断定したものの、ロシア政府は真っ向から否定し容疑者の身柄引き渡しを拒否しました。 つまりこのゲーム、そんなセンシティブな情勢下でロシア側から出てきた、イギリスの国民感情を逆撫でするブラック・ユーモアだったというワケです。 ゲームボードには、二人の容疑者が英国入国までに辿った軌跡と、ソールズベリーを歩く防護服を着た人々が描かれている ナチス政権下のドイツで作られたあまりに“明白”なゲームたち その後、イギリスを含めたヨーロッパ諸国とロシアの関係性は悪化の一途を辿り、2023年現在彼らがどのような関係になっているかは……敢えて説明する必要もないでしょう。 娯楽は娯楽であるがゆえに、属する社会の価値観に大きな影響を受

    ナチスはなぜ大量のカードゲームを生み出した? 戦争前夜に作られた“60枚中10枚がヒトラーのカルタ”には「動物愛好家の総統」という読み札も | 文春オンライン
  • 「洞窟の中に露店が立ち並び…」6年前に姿を消した《奇祭の廃墟》に潜入 地下坑道に残されていた“衝撃の光景” | 文春オンライン

    坑道内に広がっていた“衝撃的な光景” 私がこの洞窟夏祭りを知ったのは、2010年頃のこと。いつか行ってみたいと考えていたが、年に1度のお祭りで、ごく限られた近隣地域以外には積極的に広報されておらず、日程を事前に知ることも困難だった。2016年の7月、用事があったため近くを通りがかったところ、偶然洞窟夏祭りが行われていたため、ようやく行くことができたのだった。 消防団の方に誘導されて車を停めて、かなり歩いて会場に向かった。地域のお祭りではあるものの、多くの人が訪れるようで、堤防や田んぼのあぜ道にズラリと車が並んでいる。会場となる洞窟の入り口は、小中学生や親子連れでごった返していた。普段は人通りさえ少ない場所なので、正直ビックリした。 滞留している多くの人たちは鳥居をくぐり、その先の坑口に吸い込まれていく。浴衣を着た親子連れやカップルたちが、身をかがめて洞窟内に次々と吸い込まれてゆく光景は、な

    「洞窟の中に露店が立ち並び…」6年前に姿を消した《奇祭の廃墟》に潜入 地下坑道に残されていた“衝撃の光景” | 文春オンライン
  • 三菱重工が長崎造船所香焼工場を売却 元オーナー川南豊作がたどった数奇な運命 | 文春オンライン

    この川南、昭和初期を代表する実業家と言っていい人物だが知名度は低く、2019年12月15日現在、Wikipediaに個人の項目すらない。むしろ、戦後唯一の右翼クーデター未遂事件である三無事件の首謀者としての方で名が知られている。 後にクーデター首謀者となる実業家の躍進を支えた香焼島造船所。再び主が替わるのを契機に、この異色の経営者とこの地について見ていこう。 独立6年で資金500倍に拡大 1902年に富山県に生まれた川南豊作は、県立水産講習所を卒業後、大阪の東洋製罐に就職する。働いて貯めた3万円を資金にして、1931年に缶詰製造を行う川南工業を設立する。そこで製造したトマト・サーディン缶が南洋諸島向けに大当たりし、事業を拡大。ガラス工業やソーダ工業に進出し、1936年には松尾造船の香焼島造船所を買収する。 上空から見た終戦直後の川南工業香焼島造船所 松尾造船は国内中堅の造船会社であった

    三菱重工が長崎造船所香焼工場を売却 元オーナー川南豊作がたどった数奇な運命 | 文春オンライン
  • 1000作品以上集めてわかった「マンションポエム」に隠された“ワナ” | 文春オンライン

    マンションポエム。マンション広告に見られる詩的なキャッチコピーのことをぼくはそう名付けた。「洗練の高台に、上質がそびえる」(野村不動産「プラウドタワー白金台」)といった名調子のことだ。折り込みチラシや、駅や電車内の広告などでよく見かける。物件のアピールの域を超えたその表現は、ポエムと呼ぶにふさわしい。

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  • 謎ブーム どうして「天狗にさらわれた少年の話」が売れているのか? | 文春オンライン

    子安 いやあ、これはたしかに異常なことですね。「人の魂はどこへ行くのか」をテーマに記紀神話などによって考え続けた国学者篤胤の主著は『霊の真柱』(たまのみはしら)で、『仙境異聞』はその篤胤の著書としても風変わりなものです。言ってみれば、学者によって記録された「異界通信」みたいなものです。その『仙境異聞』をいま突然人びとが争って求め、読み始めているんです。 ――なんとも不思議な記録集です。文政3(1820)年の秋の末、突如として江戸・浅草観音堂の前に現れた15歳の少年・寅吉。彼は天狗にさらわれた経験を持ち、天狗世界の情報を身につけていた。当時の知識人たちは興奮して、「異界からの帰還者」寅吉を囲んで「仙境はどんなところだ」「何っているのか」「将棋はあるのか」と、あれやこれやと質問攻めにするわけですが、その騒動の様子がいちいち面白い。 子安 しかし、このが今年になって突如として売れ始めた。これ

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  • 元林務官が執念の取材で追究した、ヒグマによる史上最悪の惨殺事件の真実――2018年も気をつけたい身近な危険生物 | 文春オンライン

    書『慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』は、大正4年(1915)の暮れ、北海道苫前村三毛別(さんけべつ)の開拓地に突如現れ、8名もの人をい殺した三毛別羆(ひぐま)事件の真相を初めて明らかにした傑作ノンフィクションとして関係者の間では、非常に高い評価を受けてきた。著者の木村盛武氏は林務官という仕事の傍ら、ときに怒鳴られ、門前払いをらいながらも、事件の生存者からの聞き取りを続け、執念で事実を掘り当てた。奇しくも事件から100年を迎える今年、特別編集版として文春文庫のラインアップに新たに加わる事を受けて、改めて木村氏にお話をうかがった。 ◆ ◆ ◆ ――三毛別羆事件は、日のみならず世界史的にみても類を見ない、まさに史上最悪の熊による事件として異彩を放っていますが、木村さんがこの事件に興味をもたれたきっかけは、どういうものだったのでしょうか? 木村 初めてこの事件のことを

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  • キモイ! ウマイ! マズイ! 話題沸騰の生物ライターはなぜヤツらを「食べる」のか。 | 文春オンライン

    平坂 誰もやってくれないですからね(笑)。奥さんがしてくれたらいいんですけど、あいにく独身なもので。 ――世界中を飛び回っていますが、いま拠点はどちらに? 平坂 東京らしいんですけど……。 ――らしい? 平坂 オフィスの倉庫に布団を一枚敷かせてもらっています(笑)。あちこち飛び回る合間、月に何回かそこに立ち寄る感じです。要はホームレスですね。 ――日々の「狩り」はハードですね。ターゲットを捕まえるまでに相当な苦労をしている様子がうかがえます。 平坂 正直、苦労しないものの方が少ない。一番長期間がんばったのは、横浜で捕まえたアリゲーターガーです。結局、トータルで1年かかりましたが、あれには心底参りました。大きな川のどこかに1匹か2匹いるという条件だと厳しいんですよ。絶望しかない。 ――ただ、最初にアリゲーターガーの姿が見えてしまったとか。 平坂 苦労するパターンは、いつも最初にチラッと見える

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