かつてソクラテスは「善とは何か」を問いかけた。みな善や悪についてわかったつもりでいる。あれはいいもの、悪いものだと簡単に判断している。特に悪に対する判断は非常に軽薄だ。 中田宏「政治家の殺し方」という連載がある。政治家の殺し方という本の抜粋だそうだ。ここで無実の横浜市長がメディアや民衆によって「悪」にしたてあげられる様子が描かれている。 政治家の殺し方 作者: 中田宏出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/10/26メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 298回この商品を含むブログ (50件) を見る こんなことは日常茶飯事だ。でなければこれほど日本の首相がころころ入れ代わるものか。誰かを悪にしたてあげることは、バカみたいに簡単だ。だって誰も本当の「善」も「悪」もわかってないのだから。 「悪」というものを考えるとき、とてもよい材料がある。昨年その子供向けのようなタイトルと絵柄