「100年時代は繰り下げがお得」への異論 「あんた、年金のことでネットにぐじゃぐじゃ書いているらしいわね。しかも、個人情報までさらして。恥ずかしいからやめてよ」 普段は年金のことにまったく関心のない妻から、僕はある日そう言われた。 10月にマネー現代に書かせていただいた記事「65歳まで年金保険料を払うと「元が取れるのは97歳」の衝撃」は、大きな反響をいただいた。 10月末までにフェイスブックで、いいね!+シェアされた数は4000件以上。それほど記事は読まれているようだ。読者の皆さんがいかに年金問題に関心を寄せているかが伝わってくる。 第4次安倍内閣の成立とともに、政府は「全世代型の社会保障」に向かうことを改めて宣言した。目指すのは、70歳まで安心して働ける社会で、企業に対しても今後、70歳までの雇用延長を働きかけていくという。 その際、枕ことばとなっているのが、「人生100年時代」である。