日本最西端の沖縄県・与那国島の与那国町議会(定数10)で9月の町議選後、議長が決まらない異常事態が続いている。与野党同数で、議長を出すと採決で少数派になってしまうのが理由。今月19日までに72回の議長選が行われ、そのたびに当選者が辞退する光景が繰り返されている。議案審議に入れず、町民らからは「税金の無駄遣い」との批判が出ている。 総務省によると、地方自治法では議長選当選者の辞退は想定されていない。全国町村議会議長会の担当者も、辞退例はほかの自治体でもあるが話し合いで解決されており「これほど決まらないのは聞いたことがない」と驚きを隠せない。(共同)
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