井の頭公園(東京都武蔵野市、三鷹市)の井の頭池で、池の水を抜いて環境を再生する「かいぼり」が実施されてから間もなく1年になる。同園で野鳥の調査などを行う認定NPO法人「生態工房」(武蔵野市)によると、今年は水鳥のカイツブリの繁殖が昨年に続き盛んで、同池では珍しいミコアイサの姿も確認された。同法人は「渡り鳥の季節はカモの種類が増える。ぜひ観察してみてほしい」としている。 生態工房によると、今年のカイツブリの調査では、4~11月に6つがいの繁殖行動が確認され、18羽のひなが誕生した。2017年も繁殖期に6つがいから33羽生まれており、繁殖が盛んな状態が続いている。 また、10月以降、池にはキンクロハジロやオオバン、ホシハジロなどが飛来し、11月下旬までに11種99羽が確認された。ほぼ例年通りの種類と数だが、10月下旬から11月初旬にかけては、同池では珍しいミコアイサが羽を休めていたという。 ミ