ローソンは30日、冬場に降った雪を夏の冷房に利用するシステムを導入した店舗を11月1日に秋田県由利本荘市にオープンすると発表した。太陽熱で温めた温水を使った床暖房設備なども導入し、年間の電気使用量が2010年度の約半分に削減できる。雪による冷房と太陽熱を使った床暖房はコンビニエンスストアでは初めての取り組みという。 新しくオープンするのはローソン由利本荘山本店。店舗敷地内に30坪程度の貯蔵庫を設けて冬場に降った雪を貯蔵し、夏場に空調と連携させて店内の冷房に利用する。貯蔵庫には断熱材を入れ、電気を使用しなくても雪を保存することができるという。太陽光の発熱パネルや省エネ設計の冷蔵ケースなど、他の店舗で行っている省エネ対策も合わせて実施する。 雪貯蔵庫の設置などに費用がかかり、由利本荘の店舗の設備投資額は通常の2倍という。同社は環境配慮型の実験店舗と位置づけ、実験結果の良い取り組みを他店で展開す