富山県内の家庭では、手つかずのまま捨てられる食品の割合が全国に比べて高いことが県の調査でわかった。共働き家庭が多く、食材を一度に買い込みがちなことを指摘する声もある。本来は食べられるのに廃棄される「食品ロス」を減らそうと、県は主婦向けの講習会を開いたり、子供に食品ロスを考えてもらう機会をつくったりするなど、啓発に力を入れている。 ◆食材を「救助」 「これはゆでて、こっちは揚げたらどう」「野菜の皮も使えるわよ」。6月25日、自宅で持て余した食材を持ち寄り、プロの料理人から調理法を学ぶ県主催の「サルベージ・パーティー」が富山市内で開かれた。サルベージは「救助」を意味する英語で、「捨てられそうな食べ物を救う」という意味が込められている。 参加した主婦45人は、それぞれ持ち寄ったキュウリやタマネギ、卵などを使い、サラダやオムレツなど計7品を手際よく作った。 参加した女性(55)は「もらい物はつい忘